木建美容室

「Sくん髪型変わった?」
「いえ変わってないですね。」
「あれそう?」
「あ、そういや3日くらいに切ったんだった。」
「だよね。」
「そうでした。」
「そうやねん。すっごい言いたかったんだけど、襟足が長くて変やねん。」
「この襟足変ですよねー。自分でも思いました。」
「アンタそれお金出して切ってもらったの?」
「そうです。行きつけの美容室で。」
「そこ行くの毎回止めろって言ってるやん。アンタ髪切ってマトモだった事無いやん。」
「知り合いなんで・・・。ただ今回は自分でも無いなと思いました。」
「プロレスラーみたいやで。」
「かっこいいじゃないアハハハ」
「ですよねー。終わった時に言えば良かった。あんまり見ないで帰ってから鏡見て気付いたんですよねー。あKさん昼休みにちょっと切って下さいよ。」
「ええで。私めっちゃ器用やで。自分の前髪も自分で切っとるし。」
「ホントですか。じゃあ、お願いします。」

で昼休み

「ちょっとアンタ、ここ立ちや。」
「怖い!やっぱり怖いd(ジョキジョキジョキ)あ!真横に切った!真横に切ってるじゃないですか!」
「平気やって。」(ジョキジョキジョキ)
「髪の毛ってこんな紙切るように直線的に切っていいんでしたっけ?」(ジョキジョキジョキ)
「大丈夫大丈夫。前よりサッパリしとるから。悪いけど、めっちゃ器用やねんて。」(グサッ)
「痛っ!挟んだ!今、ハサミで首を挟みました!」
「わははははははは!ごめんごめん。」
「僕、さっきから変な汗が止まりませんよ。」
「平気平気。もう少しやから。」
「もういいです。」
「もうちょっともうちょっと。ほらだいぶサッパリしたで。あちょっと血出てる。」
「・・・次回から違う美容院行きますよ。」
「ホンマやで。木建美容室はいつでも開店しとるけどな。」
「・・・。」

株式会社 木建市場
http://www.mokken.com/