「いやー顔が見えない電話の対応は難しいですね。」
「ん、どーしたのいきなり。」
「さっき、お客様にソフトのご説明してるウチに、相手の方が時間を追う毎にイライラしてきているのが電話口の向こうからヒシヒシと・・・（汗）。」
「あるある。仕方ないよ。お客さんは今すぐに知りたくて電話してくるワケだし、ちゃんとご説明するしか無いね。」
「電話口からマイナスイオンが出てくる感じの、可愛い女の子の声とかならまだマシなんでしょうけどね。電話用の初■ミクみたいの出ないですかね。」
「そーだねー。」
「そういやD社のNさんってどんな顔してるんですか？電話で何度か話した事あるんですけど、顔を知らないんで。」
「え？D社のNさん？Sくん会った事無かったっけ？内田有紀みたいな顔してるよ。」
「なんですと！？！？マジで！！！！！！！！」
「マジマジ。」
「いやいやいや社長が言うならマジじゃないですか！！！！なんか緊張してきた！！！！次からどうしよう！！！！」
「・・・君が緊張する理由がどこにある。てゆうか君、僕をどういう人だと思ってたの・・・。」
「なにを言ってるんですか辛口と言えば社長、社長と言えば辛口じゃないですか。暴君ハバネ■っていうスナック菓子が出た時、とうとう社長がスナック菓子になったのかと思いましたよ僕はっはっは。」
「・・・・。」
「あー僕と結婚してくンねーかなー内田有紀。ウォーク■ンホーム月に15本くらい発注しますわー。」
「おおしてくれしてもらおうかつーかしろ。それに、そんな事ばっかり言っているとまｔ」「おっとその話はそこまでにしてもらおうか。」
